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古典からの言葉 
(原文または単語)


病小鍼大、
気瀉太甚、
疾必為害。

病大鍼小、
気不泄瀉、
亦復為敗





長 刺 節 論 篇
第 五 十五

刺家不診




得気





気至而有効





気不至則不治




 長 刺 節 論 篇 第 五 十五 : 刺家不診


弟子
「いくら読んでも、脈診や舌診など理解出来ません。どうやったらいいでしょうか?


まー鍼灸師や学生なら一度は同じこと思ったことがあるのではないでしょうか?
脈診とかで本当にわかるの?とか
私も実際そうでした。カイロのリスティングなどもそうですが
主観が強く、客観的ではないような気がしまして・・・

脈も勉強会などに出ると偉い(?)先生たちが
「これは弦脈だ!」とか言うのですがさっぱり。。。

浮沈などもそう・・・

師匠は、どう見ているのか?

では、さっそくスタートいたします。

弟子 「四診について、今でも理解し難いのですが
      先生は、患者の状態をどうやって診察するのでしょうか?」

師匠 「ん〜。まず最初に、患者様の動きや姿勢をみますよね?」

弟子 「うんうん。」

師匠 「それが鍼灸の望診です」

弟子 「舌とか診ないんですか?」

師匠 「あれは、漢方が臓腑を治療するために診るものです
      それに対し鍼灸師は邪が経絡に入ったのか動きなどで見ます」

弟子「んじゃ、脈診はしますか?」

師匠 「脈診も臓腑を診るものですよね?鍼灸師は患者様の身体を触り硬結や、      しこりなど触って見つけるのが(切経)鍼灸の診断方法です。」


わかります?

だから!「
刺家不診」なんです。


簡単に言っちゃえば、鍼灸師は脈などで診断しませんよってこと。

つまり。鍼灸師が鍼をする場合に重要なのは、

・動きなどで悪いところはどこなのか診る。
・触って、どこに異常があるのかを探す。

これが鍼灸の基本的な診かたなんです。
ちょっとは安心しました?



弟子の悩み

学生〜初学者にとって

鍼の太さや長さや強度、置鍼時間などどう考えたらいいのだろう?

これも同じように悩んだ人も多いのではないでしょうか?
なので第2弾!!

病小鍼大、気瀉太甚、疾必為害。 病大鍼小、気不泄瀉、亦復為敗

弟子「鍼の太さとかは、どうやって決めてるのですか?」
師匠「軽い病気に大きな刺激を与えれば害は大きくなるよね?
    逆に病気が大きいのに小さい刺激だと治らないから病気が、
     また出てくるよね」

つまり!
風邪を引き始めに○○と言う風邪薬は効果があるからといって
大量の風邪薬を飲んだら副作用(害)が大きくなって良くないよ。

逆に、こじらせて肺炎とかなってるのに
風邪っぽいからビタミンCでも飲んでおけば治るかな?みたいなことしてたら
病気が進んじゃいますよってことです。


鍼でも、ちょっとした肩こりかな?ってときに
強刺激だと炎症反応が強くなって余計に辛くなったり

逆にムチ打ちとかぎっくり腰のように痛みが強いのに
小さな刺激だと効果は薄いですよってことです。


続いて「得気」(とくき)と、
 
気至而有効」 「気不至則不治」について

同じ太さ、長さ、場所に打っても効果に違いがあるときってありますよね?
師匠が刺すと楽になり、弟子が刺すとまだ違和感が残る感じがする・・・
これも何故だか悩みますよね?
それは、どう考えたらいいのだろうか?

・プラシーボなのか?
・取穴が違うのか?
・方向が違うのか?
・手法が違うのか?
いろんなこと考えちゃいますよね?
と!言うことで第3弾

鍼を打ったり、打たれたりすると特有の
「ずーーん」とか「びーーーん」って感じが出るのはわかりますよね?
あれを得気というのですが
*鍼を刺したときに「チクッ」っとするのは切皮痛といい、これとは違います。
  この切皮痛の痛みは我慢せずに教えてくださいね。


弟子 「鍼を刺してずーーんって感じが出ているのに治らないんですけど?」
師匠 「太さや、長さは?」
弟子 「えっと。師匠に言われたように症状により変えています」
師匠 「得気はありますか?」
弟子 「はい。でも効果が師匠に比べて効果が低い気がするのですが・・・」

ここまで来ると治療を経験していても
刺して痛くないだけを重視している鍼灸師と
患者様を治療するに重点を置いている鍼灸師との差が出てきますよね。

刺して痛くない(得気がない)と言うことは「気不至則不治」なのではないか?
つまり病巣部に気が届いていないのではないかというのは想像出来ますか?

病気を治すには鍼を使った場合「気至而有効」 
気が病気の部分に伝われば有効だよって言ってるんですね。

でも、同じように得気を得られているのに治る、治らないの差はどこにあるんだろう

鍼を打ち始めの頃に記憶している方も多いと思いますが、
患者さま(練習相手の友達とか)が、鍼を打たれて
ずーーーんって響いて
「痛たたた!!」って言われると手を止めてしまう。
 ↑↑↑
これって、まだ身体のメカニズムを理解していない為に怖いからなんです。

でも解剖学も覚えて治療にも慣れソコソコ効果が出せるようになると
ずーーんって響いたところで怖くなくなる。

しかし治らない。

何故だか考えますよね?
・ツボがあっていないのだろうか?
・アプローチが違うのだろうか?とかね。

私は、一般の方にわかりやすいように鍼を煮物に例えてお話しするのですが

例えば、大根を煮たとします。
鍼(串)を患部(大根)に刺すと煮えていたらスーーッと入っていきますよね?

でも、煮えていなかったら串が生の部分でジャリッって感触があるでしょ?

鍼も患部に刺していって、違和感を覚えるような、硬さにぶつかる。

これで、なんとなく鍼灸師が鍼で筋肉の硬さがわかるのか?

理解できましたか?

で!柔らかい部分のところで、雀啄していても痛覚が刺激されて

同じような得気だけが得られるんですね。

その場合、治癒率も悪いし、効果が上がらない。

だから、違和感を感じる硬い部分のところを鍼で、まず探し

で、そこで得気が得られれば効果は高くなります。


つづく・・・






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